昔からある京都の名物といえば、八つ橋、シバ漬けや千枚漬けなどの漬物、宇治茶などがございます。しかし近年は若い世代にとって、これら名物はあまり魅力的ではなくなりつつございます。嗜好の変化などが原因と考えられるが、大きな要因としては話題性に欠けるという根本原因があるものと思われる。お年寄りには昔懐かしい京名物との郷愁があるが、若い人たちには身近な存在ではないし、それほど『格好いい名物』でもないのです。
例えば、お隣の大阪では目下「たこ焼き」「551の豚まん」「堂島ロール」などが名物として人気を博している。それはテレビでのインパクトのあるCMを流したり、有名芸能人が美味しいと推奨したり、大勢の人が何時間も並んで買っている風景がテレビで報じられていることなどの話題性が大きな原因だと言える。テレビで取り上げられることが名物として浮上する重要な登竜門となりつつあるのだ。とくに有名人による番組がキーワードといえるのでは?
では京都の新しい名物として何があるのか。
最近ある有名番組で「宇治茶のつくだ煮」が取り上げられた。それまで1日に100食分作っていてもほとんど売れずに残っていたのが、放映された翌日からは電話での注文が相次ぎ、遠方からも車に乗って買いに来る人のおかげで、2~3時間で売り切れする繁昌ぶりです。如何にマスコミの話題性が大きな力を持っているかの標本です。これから京都の新しい名物を売り出そうとする場合、こうした話題性をいかにして作りだすかを考えることが非常に重要な注意する点となるのではないでしょうか。